コーン茶ってご存知ですか?
韓国のお茶で、とうもろこしを炒ったものを煎じて飲みます。
とても香ばしくて、甘みがあっておいしいんですよ。
私の大好きなお茶のひとつです。
今もコーン茶を飲みながら、これを書いています。
最近、「博士の愛した数式」(著:小川洋子)という本を読みました。
図書館の予約まちで、やっと順番が回ってきて借りた本です。
とても温かな優しい気持ちになれる本でした。
まだ読んでない方にはぜひおすすめです。
ストーリーは、
80分しか記憶が持たない博士と、家政婦である「私」と、その息子である少年の、
奇妙だけれども穏やかで、お互いへの思いやりに満ちた日々。
ところで、今日の朝はベターホームの会の日でした。
献立は、
厚揚げの印ろう煮
さわらのみそ焼き
わかめときゃべつのしょうが風味
えんどう豆ごはん
同期のFさんも今回から参加で、一緒につくって美味しくできました。
とても楽しかったです。家で、もう一度作ってみよう。
ところで、『博士の愛した数式』の中には、料理のことを書いた場面がでてきます。
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『博士の愛した数式』より抜粋
「何故そうやって、肉の位置をずらす必要があるのだろうか」
「フライパンの真ん中と端の方では、焼け具合が違いますからね。
均一に焼くために、こうやって時々、場所を入れ替えるんです」
「なるほど。一番いい場所を独り占めしないよう、皆で譲り合う訳か。」
今取り組んでいる数学の複雑さに比べれば、
肉の焼き方など取るに足らない問題だと思うのだが、
彼はいかにもユニークな発見をしたかのようにうなずいた。
私たちの間をいい匂いが漂った。
引き続きピーマンと玉葱をスライスしてサラダにし、
オリーブオイルでドレッシングを作り、卵を焼いた。
すりおろしたニンジンをこっそりドレッシングに混ぜようと思っていたのに、
監視されているせいでできなかった。彼はもう喋らなかった。
レモンを花形に切っただけで息を飲み、
お酢と油が混ざり合って乳白色に変色すると身を乗り出し、
湯気の上がる卵焼きをカウンターに並べると、ため息をもらした。(中略)
レモンで飾り付けた豚肉のソテーと、
生野菜のサラダ、黄色くて柔らかいたまご焼き。
それらをひとつひとつ眺めた。どれもありふれているが、美味しそうだった。
今日一日の終わりに、幸福を与えてくれる料理たちだった。
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夕食の料理は、今日一日をねぎらい、みなに幸福を与えるもの。
ごはんが美味しいと、不思議と元気になりませんか。
誰かが心をこめて作ったご飯を食べていれば、
体だけでなく、心も健康になる気がします。
そして、そんな食事が自分で作れるようになったら、
なんて素敵なことでしょうか。